年齢ごとの基本的生活習慣としつけ《1歳まで》

 
 
今回のブログは、新生児から1歳までの基本的な生活習慣を詳細にみて、親は実際にどのような対応をすればいいのか、特に気をつけなければならないことは何かなどを書きたいと思います。
 
基本的生活習慣の自立は、子どもの心の自立の基礎になってきます。子どもが自分の身のまわりのことを自分で処理できることは、子どもにとって自分の生活空間を広げ、諸々の意欲を生じさせ、子どもに自信を持たせることになります。
 
《食事のしつけ》
 
① 新生児
生後28日まで。母親の乳房や哺乳瓶の吸い口に本能的に吸い付きます。満腹になると、乳房を舌で押し出したり、顔をそむけたりします。
 
②生後3ケ月
スープや果汁をスプーンで飲ませると、あまりこぼさずに飲めるようになります。
ここで大切なことは、                                   ア、言葉がけをする。                                  イ、微笑みかける。
ウ、急がず、ゆとりをもって接する。エ上手に飲めた時には、ほめる。            ということです。
 
③生後5ケ月
自分で食べたり、飲んだりしたがるようになります。しかし、上手にはできないし、時間がかかります。
ここで注意することは、自分で食べたり、飲んだりしようとする意欲を大切にするということです。
 
《排泄のしつけ》
 
2歳前後、おむつがはずれます。トイレで排泄できますが、個人差があるので、これにこだわることはありません。
おむつが汚れている時、気持ちが悪いので泣くけど、替えてもらうと微笑みます。
おむつが汚れているのにほっておくこと、またおむつの替え過ぎはよくありません。
自分から教えられるようになるまでは、排泄のリズムにしたがって取り替えてあげることが大切です。
 
《清潔のしつけ》
 
大人と比較して、体温が高い。37度前後が普通で、37.5度までは正常です。夏季はこまめに汗を拭いてあげてください。目覚めた時には、顔や手足の関節を、食後には口の周りを拭いてあげてください。
入浴は、生後1ケ月位の間は、体にガーゼタオルをかけて、耳に水が入らないように気をつけてください。ミルクを飲んだ直後は入浴を避けます。湯温は38度位がよいです。
 
《着衣のしつけ》
 
赤ちゃんの皮膚は、柔らかく繊細なので、肌触りがよく、ゆったりした、吸湿性のよい衣服を着させます。食事や遊びで衣服は汚れがちなので、一日のうち数回着替えさせる必要があります。また、赤ちゃんは一年中靴下をはかないで、素足でいる方が健康に育ちます。
 
《睡眠のしつけ》
 
赤ちゃんは昼と夜の区別なく、目を覚ましたり眠ったりの生活を送ります。しかも、大人は睡眠直後に熟睡するノンレム睡眠に入るが、新生児の期間は眠りの60%位が「脳は起きていて、体力が寝ている」レム睡眠です。寝ている間も赤ちやんの脳や神経は、このレム睡眠中、外の世界に適応できるように、調整を繰り返しているのです。
新生児期を過ぎると、夜中に起きることもなく、朝まで眠るようになります。
日中は戸外へ連れて出たり、一緒に遊んだりして、疲れさせることが必要です。夜は部屋を暗くして、静かな雰囲気で眠らせるように努めてください。
 
次回は【1~3歳までのしつけ】です