要約とは、文章の要点をまとめて短く表現することです。
小論文の問題で、「筆者の主張を要約せよ」という問題が出る高校もあります。
筆者が言いたいことを短くまとめるわけです。
要約練習を今日から始められる練習方法があります。
最初は難しい文章は避け、新聞の投書の要約から始めましょう。
投書は、地域の人が思ったことや考えたことを新聞上で発表したものです。
その人が考えたことや感じたことが、400字程度の文章で書いてあります。
きみと同じ中学生からお年寄りまで、いろんな人が意見や考えを書いています。
少しだけでも読んでみるとおもしろいですよ。
その中から自分が気に入ったものを選んで、一日一つ要約します。
政治経済や環境問題などの投書もありますが、難しいものを選ぶ必要はありません。
本当にどれでもいいです。
最初から要約するのが困難なら、ノートに写すことから始めましょう。
次に、写したものを要約してみましょう。 要点だけをまとめてみます。
400字程度なら、100字要約が目標です。
要約できたら、添削してもらいます。
だれが添削するのか? だれでもいいです。
だれでもいいので要約を読んでもらいます。
君の要約を読んだ人が、何を書いてあるか理解できればそれでいいのです。
「ここはどういう意味?」と突っ込まれたら、うまい要約になっていないのです。
※ 読んでもらうのは本当に誰でもいいのですが、「この言葉の使い方おかしい!」 「なんでここに<しかし>が入るの!?」などと指摘してくる人はやめておきましょう。
これはあくまで「人の意見を読み、まとめてみる練習」です。
ウマイとかヘタは関係なく、まずは書いてみることに意味があるからです。
要約するときは精読するし、ものすごく考えるので、国語力アップにもなります。
まずは、新聞の投書を写すことから。 次はそれを要約してみよう。
投書の要約に慣れてきたら、「社説」や「天声 てんせい 人語 じ ん ご 」の要約にチャレンジしてみます。
内容がけっこう難しいですが、公民の勉強にもなります。
※ 天声人語・・・・朝日新聞のコラム。 書籍やネットで読むこともできます。