日常生活でのルールを守らせること

我々の生活が快適に営まれるためには、種々のルールがあって、決められたルールを守ることによって社会がよりよく運営されて行きます。子ども達は家庭の中でこのルールを教わり、それを守ることを知ります。この日常生活をする上での態度を養わないと、学校や社会に出てもそれぞれの規則が沢山あるので、自分の置かれている位置づけの中で適応することができず、勝手気ままな我がままを通し、かえって社会的な野生児といわれる不幸な子になる恐れがあります。
 
幼児は何も解からないが基本的な生活習慣を身につけさせることが第一です。幼児はもつか練習中なので根気よく、繰返し訓練させることが大切です。
 
親も忍耐のいることであり、手間も時間もかかる仕事です。子どもを教育することは、やりがいのあるなににも勝る最高の生産活動だと思います。
 
しかし過保護に育てられた子どもは、この訓練が出来ていないので、学校の決まりを守ることが耐えられず、家庭へ逃避する子もいます。ルールを守ることは人間らしい快適な生活をする大切な条件なのです。
 
いろいろな環境で【そこのルール】があると思います。家庭のルール、地域でのルール、塾でのルール。僕は小中学生にバスケットを教えているので、そこでチームとして機能させるために【チームルール】というのを作っています。
 
自分勝手な行動は、集団行動の中では、迷惑な行為です。チームルールを守ったうえで、考え、自分の行動をすることはあります。ただ、チームルールを無視したうえでの、考えた行動というのはなしです。いい結果には結びつきません。
 
ルールを守らせる場合には特に親の言行一致の態度が鍵を握ることになります。
 
親が自分で朝寝坊をしていて子どもだけ早く起きなさいと言っても教育の効果は上がりません。
 
特に注意しなければならないことは、子どもの勉強するという言葉にまどわされて、決めたルールを簡単に破らせてしまう親が多いということです。
 
「今日はまだ片づけが終わってないのね」という言葉に対し、「だって宿題があるから」とか「これから勉強するの」などと言われると親は何も言えなくなり、子どもが親の弱味をつかんでしまい要領を覚えて自分の部屋で遊んでいるというようなことにもなりかねないので注意したいところです。