人に迷惑をかけないことを徹底して教えること

人に迷惑をかけないということは、適応性を育てる上での基本的な目安となるものです。幼児期においては、何が迷惑なのか解からないので、親の価値観が子どもの行動の基準となります。
 
幼児期においては快苦の法則を用いて、子どもの感情の快、不快に訴えて行動を規制し、出来たときは、心から喜んでやることにより、その行動が身についていきます。
 
例えばミルクを飲むときでも、哺乳ピンで飲んでいたときは乳首を口に当てて歩いている子どもをよく見受へますが、コップで飲むようになると、歩きながら飲むことは、こぼしたり、マナーの上からも好ましいことではないので、何か飲んだり、食べたりするときは座らせるように教える場合などです。
 
これに対し小学生になると、善悪良否の判断がわかるようになるので、人に迷惑をかけないように、徹底してしつけを身につけさせることが最も大切なことです。
 
どんな遊びをしてもそれはこども達の自由です。しかし自分で考えて人に迷惑をかけると思うことはしないこと。友達と遊んでいたとき、自分がいけないと思ったときは勇気を出して自分の意見を言って見て、それでもみんながやめないときは、その仲間からはずれること、それで友達が遊ばないといっても、正義は常に最後には勝利して、必ず賛成してくれる人が出てきます。また自分達が良いと思ってやったとき、大人から注意されたときは、考えてみること。
 
などと、お茶を飲んだり、テレビを見ながら親子の会話の中で話してみるといいと思います。
 
教育というのは一朝一夕にはその効果が現れるのではなく、人には迷惑をかけないということを、日常生活の中で繰返し、繰返し、実践させていくことが、最も重要なことであると思います。