過保護と過干渉

親の誤った教育に過保護と過干渉があります。
 
過保護というのは子どもを必要以上に保護することです。正しい育て方の基準は、自分ができることは自分でさせることで、自分のした失敗は、自分の責任で処理させる事である。従って一歳の子どものできることは一歳のこどもにさせ、一歳子どものした失敗は一歳の子どもに処理させることが大切です。
 
子どもを育てるには教えることよりも、考えさせたり、試させることが大切だと思っています。
 
子どもは試すことによって何かを発見したり、創造したりします。そこで失敗経験をすることもあるはずです。そこで失敗から学び、それを生かす知恵を身につけたり、逆境を乗り越える力を養うことができます。
 
思考、創造を阻害し、耐性、持久力を身につけさせないようにしているのが過保護の親の対応です。よく長男、長女、一人っ子の子どもたちには、依頼心が強い子や、不器用の子が多いといわれるのもこのためだと思います。
 
 
 
過保護に育てた親が必ずやるといっても過言ではないのが過干渉の教育です。過保護ではその子の能力に応じ、発達に応じ、年齢に応じた教育がなされないので、それぞれの子供に応じた能力の開発をしません。幼稚園に入ったとき、あるいは小学校に上がった時、他の子どもと比べてみて我が子が劣っていることがわかると、勢いその遅れを直そうと、親の態度が過干渉になってくる
と同時に親の思うにようにならないので感情をむき出しにし必要以上に口うる
さくなってしまうことがあります。これでは、子どもの精神的成長を阻止してしまいます。
 
過干渉に育てられた子どもは、人に言われなければ、何も出来ないロボット人間になってしまう恐れがあります。
 
子どもの50年後の姿を想像していますか?「大人になったらできるようになる」というのは間違った考えだと思っています。