しつけ《幼児期》

しつけとは「躾」と書き、その意味は仕付けるということです。
 
これは物理的にしつけるばかりでなく、心を美しくすることが大切でしつけの中の要点です。よい社会人として巣立つための訓練をする場所が家庭であり、この大切なことをしないで放置すれば、自己統制能力の欠如した子どもに成長してしまいます。
 
たちふるまいのしつけも道義的しつけも共に大切なものです。
放任家庭から生ずる問題は実に多く深刻です。少年院にお世話になるの子どもの多くは、これらの家庭に多く、家出、非行、暴走族、麻薬常用、シンナー遊びする子などもそうです。
 
それでは親はどのように対応することが望ましいのでしょうか???
幼児期は、何が善で、何が悪かという善悪良否の判断ができないので、親が正しい基準と判断を持って子どもをしつけて行きます。
排泄、睡眠、食事、着衣、清潔などの基本的生活習慣を身につけさせることは、後からの多くのしつけをする上でも大切なことです。幼児期は親の言葉を理解する能力がないので、あくまでも親の態度と感情移入と条件反射の活用でしつけていきます。これを他律の時代といって、動物でいうすり込みや、パターン化の時代といわれる大切な仕付けの時期です。
 
何も解からないから、まだ早いなどと言ってしつけをする時期を失わないように注意したいものです。